70年代のスピーカーシステム

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70年代のマルチ型スピーカーシステムについて、

 当時の物価価値から言って、今の金額では大変高価になる物量が投入されたスピーカーを中古で買うのは魅力的な選択である。

(だからといって、最新型のような反応の良さやワイドレンジを求めるのはそもそも誤りである)

でも、問題は外見からは判断できないネットワークユニットである。まず100%電解コンデンサを利用したネットワークは腐っている。

 一部の中古屋では完全に腐っているネットワークが入ったスピーカーを正規中古品として販売しているのは、音出ししてないか、店員の耳が腐っているか、バイトが適当にやっているからに違いない・・・。

 

 

↑ ONKYO製ネットワーク

 

↑ 2.2μFのチューブラー型電解コンデンサが8.71μFになっている

 

設計誤差を超えた部品が入っているスピーカーが良い音がするわけがないので、結果、高音ばっかりキンキンがなり立てる古臭いおんぼろスピーカーにしか見えないのである。

そして、「やっぱり古いスピーカーよりも新しいもののほうが性能がいいんだね!」というふうに妙な納得をしてしまう。

 

↑ 改良ネットワーク

 

そういうわけで、コンデンサと抵抗と配線をオーディオ用高品質なものに変更してみる。

(実は分流用アッテネーターの抵抗も変えてあるのであるが、これの効果は微妙か・・・)

・電解コンデンサ→オーディオ用フィルムコンデンサ

・セメント抵抗→オーディオ用無誘導巻き抵抗(電磁誘導が発生しないように互い違いに電線を巻いてある抵抗ー磁界を打ち消す)

分流用抵抗でなくツイーターへの直列抵抗なのでここに特に良い抵抗を入れると耳でわかるくらい音質が変化する。

 

そうすると、ガラリと音質が変化するのが体感できるのである。

本来持っていた性能が賦活し、デカいだけのおんぼろ70年代の置物は、費用対効果の高い音響装置に変化する。

 

やはりマルチ型や大型スピーカー(特にホーン型)のように、物量を投入するとどうしてもコストがかかるのである。これは、デジタルアンプや小型スピーカーではどう頑張っても到達しえないオーディオの境地なのである。