AB級オーディオアンプのコンデンサー交換ってどうなの?

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今回は、マランツのオーディオアンプのコンデンサー交換の話。

 

コンデンサーは各種電気機械製品の中で利用されているが、製品寿命があり次第に性能が劣化していくと言われる。

いわば、無機物の合成品なように見えて、実は「生もの」なのである。

 

禅的に言うと、生ものには旬がありそのあとは枯れていく運命にある。

 

通常は、想定された製品寿命まで各部の機能が保てばいいわけであるから、一般的に問題視されることがないコンデンサーの劣化であるが、趣味性の高いオーディオという分野では、考え方が異なる。

 

家庭用オーディオは機能が保てれば十全というわけではなく、ユーザーを感動させることが目的である電化製品だからである。

 

そこで、コンデンサーの劣化によりユーザーを感動させる能力も衰えていくものなのであろうか?という疑問を解消するために、20年前のアンプのコンデンサーを交換してみたのである。

 

↑ コンデンサー交換前のメイン基板

 

マランツのアンプには、エルナーというその方面では最も評価の高いメーカーのコンデンサーが採用してあったが、同会社のコンデンサーは一般コンシューマーには手に入りずらく、また2倍以上する高価なものであったため、若干不安があったが、国内最大手のニチコンというメーカーのオーディオ用コンデンサーにほぼ換装した(電源部と音声信号通過部分)。

 

↑ 平滑用のブロックコンデンサー以外を交換

 

また、少量のフィルムコンデンサーを電解コンデンサーに対してパラレルで接続するという方法が流行っているらしいのでやってみた。

 

結局主観になるのであるが、音は良くなる。

演奏に躍動感が付与された感じである。元々の性能がやはり戻ってきたという感じである。

 

言い換えてみれば、トレーニングジムの筋トレマシーンをするときに、筋力と筋持久力が足りないので戻すときにやや荒っぽくなり、「ガシャ」とウエイトを落としてしまってたのが(初心者はやりがちです)、筋力と筋持久力が若干付与されたために、同じ重さでも「カチッ」っと丁寧にウエイトを落とせるようになった感じである。

そういう末端音的な粗さが細やかになった感覚なのである。

 

さらには、流行りのフィルムコンデンサーのパラレル接続であるが、聴感的にはボーカル等で多用するスコーカーの音声が艶っぽくなった感じである。これには若干驚いた。1個10円くらいの少量のフィルムコンデンサを追加するだけで聴感上の良好な変化が発生したのである。

 

いずれも、劇的な変化ではないがHi-Fiオーディオといわれる分野になるとこの微妙さで数万円の価値があることも確かなのである。

 

材料費 約2000円(ニチコンFG FW MW フィルム0.1μF 利用)

 

でも、1万円以上出す価値はないと個人的には感じる。(だったら中古のダイヤトーンを買ったほうが良い)

スピーカーの交換は音の劇的な変化が生じるが、アンプのコンデンサーあたりでは、壊れてもない限り、結局そんなに変わらないからである。デジタルアンプも音が良くなってきたことであるし。

また、アンプよりもスピーカーのネットワークをフィルムコンデンサー化するほうが同様の手間と費用では効果が高いと感じた。

 

末尾であるが、

アンプのコンデンサー交換の作業は、ハンダの練習と電気回路の勉強にちょうど良い素材である。そのような目線で実施するのであれば、授業料も格安で非常に益のある作業である。(ただし火事には注意してね)

 

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