インターネットの匿名性は

質問

「インターネットは匿名性の高いメディアである」

 

A.はい

B.いいえ

 

上記のような質問があるとする。

答えはどっちであろうか。

 

5年程前まではAで間違いがないと思われるが、現在はBである。

過去は研究者やアメリカ防衛関係省庁が利用する一部の者だけの自遊空間であったのであるが、

または、30年程前までは、一部のパソコンマニアと呼ばれる層が、当時「パソコン通信」と呼ばれる方法でニフティーなどのプロバイダーを利用して小さなコミュニティーを形成していた。

その頃は、商業的な利益を目論む商人からは注目されていなかったが故に、ある意味安全で匿名性の高いメディアであったと言える。

 

ところが、匿名性が高いが故にSNSサービスやゲームなどのコミュニティーサービスによる個人情報の漏洩や特定機関への偽計業務妨害(流言の流布)もまた、可能になった。このころは、SNSは吐きだめ(いわゆる現実界のガスぬき装置)(SNS吐きだめ論は作家 開沼氏より) として広く一般に普及したと言える。

 

が、一方海の向こうアメリカではSNAという秘密情報機関(当時は非公開組織)により、着々とインターネットを利用した自動情報収集の仕組みが構築されていたのである。

 

これを可能にしたのが、光ファイバー普及による世界中の情報流通である。この光ファイバーの通信は約9割が米国を通過すると言われており、いわば、米国はインフラ的にそこから情報が取り放題なのである。

これと、Google等による、IDの紐づけにより、インターネット上に発信された情報は、いとも簡単に特定の端末(個人)に紐づけられる。

米国大統領が一時は承認した、コンピューターへのSNA製クリッパーチップの必須化(その後ビル・ゲイツ氏により排除)もその一環であり、全てのコンピューターから、SNAが情報を抜き放題な状況を米国が作り出そうとした。

 

さらには、昨今はもっとこの匿名性が侵されており、企業による個人の(実質的)承認なしでの情報取得及びその商業的利用や、無料アプリケーションに忍び込ませたスパイウェア、SNSやゲームでの発言まで調査する商業的調査機関の存在がある。

 

個人情報は現実的には金になる情報であるのであるが、その情報が勝手に商人に利用され放題になりつつあるのである。

これは、棚に並んだ商店の商品を勝手に盗んだと変わらない。なぜなら、それは売り物になる(値が付く)事物だからである。よこしまな言い方をすると、高く売れる女性の体を無料で触ったのと変わらない。なぜなら、それは消費なくしても、金銭をもって売れるからである。

 

ということで、ネット世界の匿名性なんてものは、もう、とっくに無くなっていると認識したほうが安全なのである。

 

JASA認定情報セキュリティー監査アソエイト YCS

 

 

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